企画書と提案書をAIで作る方法は?おすすめツールと構成テンプレ・プロンプト例

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企画書や提案書は、AIに「構成を決める→たたき台を作る→根拠と数値を足す→体裁を整える」の流れで任せると、ゼロから書くより短い時間で形になります。コツは、AIに丸投げせず、企画書の型(目的や背景、提案内容といった項目の順序)を先に指示することです。型さえ渡せば、AIは抜け漏れのない骨組みを返してくれます。ここでは、その手順とそのまま使えるプロンプト、ツールの選び方を順に説明します。

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目次

企画書と提案書をAIで作る手順

AIで企画書や提案書を作るときの流れは、次の4ステップです。

  1. 企画書の型を決める。目的や背景、提案内容など、盛り込む項目とその順序を決めます。
  2. AIにたたき台を作らせる。型を指示して、骨組みと文章のたたき台を出力させます。
  3. 根拠と数値を足す。AIの文章に、自社のデータや事実を加えて説得力を高めます。
  4. 体裁を整える。文書として清書するか、スライドの形に変換します。

企画書の型を決める

最初に、できあがりの型を決めておきます。社内に決まったテンプレートがあればそれを使い、なければ「目的、背景、課題、提案内容、期待できる効果、進め方とスケジュール、概算コスト」のような項目を順に並べた構成が基本になります。提案書の場合は、相手の課題を起点にして、解決策とその費用対効果を見せる流れにすると通りやすくなります。この型をAIに渡すことが、内容の質を左右します。

AIにたたき台を作らせる

決めた型を、そのままプロンプトに書いてAIに渡します。「次の順序で項目を分けて整理してください」と順序を明示すると、AIは各項目の関係を理解し、筋の通った骨組みを返します。テーマや想定読者、分量の目安もあわせて伝えると、出力が狙いに近づきます。一度で完璧を狙わず、出てきた骨組みに対して「課題をもっと具体的に」「提案を3案に分けて」と指示を重ねて精度を上げていきます。

根拠と数値を足す

AIが出すのは、あくまで一般論をもとにしたたたき台です。説得力は、ここに自社のデータや実績、具体的な数値を足すことで生まれます。市場規模や見込みの効果、コストといった数字は、AIの出力をうのみにせず、社内の資料や一次情報で裏を取って差し替えます。AIに考えさせた骨組みに人が事実を載せる、という分担が、通る企画書への近道です。

体裁を整える

仕上げに、文書として清書するか、プレゼン用のスライドに変換します。文章のままでよければ、AIに「指定のテンプレートの見出しに沿って整えて」と頼めば清書できます。スライドにしたい場合は、次の章で紹介するGammaやCanvaのような資料生成・デザインAIに企画書のテキストを渡すと、見出しごとにスライドの形へまとめてくれます。

そのまま使える企画書・提案書のプロンプト例

企画書のたたき台を作るときは、役割と型、注意点をまとめて渡します。次のプロンプトの角かっこの部分を、自分の案件に置き換えて使ってください。

あなたは経験豊富な事業企画の担当者です。次のテーマで企画書のたたき台を作成してください。
テーマ: [企画のテーマ]
想定読者: [決裁者・部門など]
次の順序で、各項目を見出しに分けて整理してください。
1. 目的(この企画で何を実現するか)
2. 背景(なぜ今必要か)
3. 現状の課題
4. 提案内容(できれば3案)
5. 期待できる効果(できるだけ数値で)
6. 進め方とスケジュール
7. 概算コスト
事実が不確かな箇所は数値を断定せず、[要確認]と注記してください。

提案書の場合は、相手の課題と解決策を軸にした型に変えます。

あなたは法人向けの提案を得意とする営業担当です。次の条件で提案書のたたき台を作成してください。
提案先: [相手の業種・規模]
相手の課題: [想定される課題]
自社の商品やサービス: [提案するもの]
次の順序で整理してください。
1. 相手の課題の整理
2. 解決の方向性
3. 具体的な提案内容
4. 導入の効果(費用対効果を含む)
5. 導入の流れとスケジュール
6. 費用
誇張した表現は避け、根拠が必要な箇所は[要確認]と注記してください。

企画書・提案書作成におすすめのAIツール5つ

文章のたたき台づくりは大手のチャットAIで、スライド化は資料生成AIで、と役割で選ぶと迷いません。いずれも無料で試せるので、まずは使い慣れたものひとつから始めれば十分です。

ChatGPT

ChatGPTの画面(AI CATALOG)

ChatGPTは、企画書のたたき台づくりに最も使いやすい定番のチャットAIです。「目的・背景・課題・提案・効果」のように型を指示すると、筋の通った構成をまとめて返し、「課題をもっと具体的に」「提案を3案に分けて」といった追加の指示で手早く練り直せます。過去の企画書や議事録、メモを貼り付けて、それをもとに新しい企画を組み立てさせることもできます。要約や言い回しの調整、英訳まで一通りこなせるので、最初の1本はこれで十分です。

無料プランでも実用的に使え、より長い文章を扱いたい場合や高性能なモデルを使いたい場合は、有料のPlus(月20ドル)に上げます。ファイル分析やWeb検索、画像生成といった機能も備わっており、画像生成を使って資料の体裁ごと作る方法もあります。

Claude

Claudeの画面(AI CATALOG)

Claudeは、長い資料や添付ファイルを読み込んで要点を整理する力に長けたチャットAIです。最大100万トークンという広い文脈を扱えるため、過去の提案書や調査資料、議事録をまとめて読ませ、それをもとに企画書を組み立てる使い方に向きます。日本語の文章が自然で、提案書の言い回しやトーンを整える仕上げにも役立ちます。長文をそのまま渡しても破綻しにくいので、情報量の多い案件で頼りになります。

無料プランがあり、本格的に使うなら有料のPro(月20ドル)、さらに利用の上限を増やすMax(月100ドルから)も選べます。

Gemini

Geminiの画面(AI CATALOG)

Geminiは、GmailやGoogleドキュメント、スライドといったGoogle Workspaceと一体で使えるのが最大の利点です。Geminiで作った企画書の文章を、そのままGoogleドキュメントに展開し、関係者と共有・共同編集する流れがスムーズに進みます。テキストだけでなく画像やファイルも扱えるマルチモーダルで、資料の下調べや、参考画像をもとにした構成案づくりにも使えます。

無料で使え、より高性能なモデルや大きな利用枠が必要なら、Google AI Pro(月額2,900円)などの有料プランやWorkspaceと組み合わせます。

Gamma

Gammaは、企画書のテキストをスライドの形へ自動でまとめてくれる資料生成AIです。見出しや箇条書きを認識して、表紙から各ページまでデザインの整ったスライドを数十秒で組み立てます。文章はチャットAIで作り、見せる資料はGammaで、と分担すると、内容と体裁の両方を効率よく仕上げられます。テーマやトーンを選べば全体の見た目もそろい、できあがったスライドはPDFやPowerPoint形式でも書き出せます。

無料プランでもサインアップ時に400クレジットが付き、新規スライドの自動生成は1回あたり40クレジット、AIによる修正は10クレジットを消費します。試す範囲なら無料で足り、定期的に使うなら月8ドルからのPlusプランが目安です。日本語のプロンプトにも対応しています。

Canva

Canvaは、豊富なテンプレートから見栄えのする提案書やプレゼン資料を作れるデザインツールです。AIのMagic Designに企画書の内容や要望を伝えると、テンプレートをもとにスライドの下書きを自動で作成します。生成したデザインは、文字を1文字単位で直したり、要素を細かく動かしたり、スクリーンショットを差し込んだりと、細部まで調整できるのが強みです。社外向けの提案書を、ブランドカラーやロゴをそろえて見やすく仕上げたいときに力を発揮します。ChatGPTなどで作った文章や画像をCanvaに持ち込んで仕上げる連携も使いやすく、その手順はスライド資料をAIで作る方法で具体的に紹介しています。

無料プランでも多くのテンプレートとAI機能(生成回数には上限があります)を使え、本格的に使うならCanva Pro(月額1,180円から、年払いはさらに割安)が目安です。

AIで企画書・提案書を作るときの注意点

便利な反面、いくつか気をつける点があります。まず、社外秘の情報や個人情報は、そのままAIに入力しないのが基本です。入力が学習に使われない設定や法人向けのプランを使い、どこまでの情報をAIに渡すかは社内のルールに沿って判断します。

もうひとつは、AIが出す数値や事実をうのみにしないことです。市場規模や効果の見込みといった数字は、もっともらしく見えても誤りが混じることがあるため、社内の資料や一次情報で裏を取ってから載せます。AIの文章をそのまま提出するのではなく、自社ならではの根拠や具体例を足して仕上げると、説得力のある企画書や提案書になります。

企画書と提案書のAI活用に関するよくある質問

Q. 企画書はAIだけで完成しますか?

企画書は、AIだけでは完成しません。AIが作れるのは骨組みと文章のたたき台までで、最終的な根拠や数値、意思決定は人が補う必要があります。たたき台づくりをAIに任せて時間を短縮し、中身の精度を人が高める、という分担が現実的です。

Q. 企画書や提案書をAIで作るのは無料でできますか?

文章のたたき台づくりは、ChatGPTやClaude、Geminiの無料プランで作ることができます。スライド化に使うGammaも、無料プランで一定回数まで生成できます。込み入った内容で精度や分量を求める場合に、各ツールの有料プランを検討すれば十分です。

Q. 機密情報を入れても大丈夫ですか?

社外秘の情報や個人情報は、そのまま入力しないのが基本です。入力が学習に使われない設定や法人向けプランを選び、どこまでの情報をAIに渡すかは社内のルールに沿って判断してください。

Q. 提案書と企画書でプロンプトは変えるべきですか?

提案書と企画書では、プロンプトの軸を変えるのが効果的です。企画書は「目的と期待できる効果」を中心に組み立て、提案書は「相手の課題と、その解決策・費用対効果」を中心に組み立てると、それぞれの狙いに合った文書になります。

まとめ

企画書と提案書は、型を先に決めてAIにたたき台を作らせ、人が根拠と数値を足す流れで、短い時間で形にできます。文章づくりはChatGPTやClaude、Geminiの無料プランで始められ、スライド化はGammaのようなツールで仕上げられます。AIの出力はうのみにせず、事実の裏取りと自社ならではの根拠を加えることが、通る企画書への近道です。

関連するAI活用として、会議の議事録づくりはAI議事録の作り方、プレゼン資料の作成はスライド資料をAIで作る方法にまとめています。社内でAIを使える人材を増やしたい場合は法人向けのAI研修、個人で活用力を証明したい場合はAI人材検定も検討してみてください。

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発行:一般社団法人 日本AI導入支援協会(J-AIX)

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