AIを導入したものの成果が出ない、DXを何から手をつけるべきかわからない。そうした課題を抱える企業に対し、株式会社ガラパゴスの「Galapagos AI」は、コンサルティングから大規模開発までを一気通貫で担うAI総合支援サービスです。同社は11年間にわたりAIの研究開発を続け、通信・製造・物流・リテールなど大手を中心に1000社以上の導入実績を持ちます。3ヶ月で明確なロードマップを描き、6ヶ月で大きな成果につなげることを目指しています。
今回は、Galapagos AIが向き合う「表面的なAI化では解けない深いDX」について、株式会社ガラパゴス執行役員CMOの大黒田健人氏にお話を伺いました。
大黒田健人氏 プロフィール
株式会社ガラパゴス 執行役員CMO
KDDIグループで事業開発、OTTサービスのマーケティングなどに従事。その後、広告代理店でAIビジネスを立ち上げ、40社ほどを支援。現在はCMOとしてAIコンサルティングやAI開発チームを率いる。エンタープライズに対するセキュアなAI構築や、定着化を見据えたコンサルティングを提供。
Galapagos AI
株式会社ガラパゴスが提供するGalapagos AIは、企業の経営課題や業務課題に合わせて、AIの導入から開発、現場への定着までを支援する業務特化型のAI開発・活用支援サービスです。AI活用の構想策定やPoCに加え、AIアプリやAIエージェント、大規模なAIシステムの開発まで、一気通貫で対応しています。
単にAIを導入するだけでなく、現場の業務プロセスを整理した上で、実際に継続して活用され、業務改善や事業成長につながる状態を目指している点が特徴です。これまで培ってきたAIの研究開発や企業支援の知見をもとに、企業ごとに適したAI活用を提案しています。
サービスの全体像と立ち上げの経緯
貴社の事業概要と、今回ご紹介いただくサービスの位置づけを教えてください。
AIを導入したけど、成果が出ない。DXを何から手をつけるべきかわからない。そんなお客様が、3ヶ月で明確なロードマップを手にし、6ヶ月で大きな成果を得ています。ガラパゴスが提供するGalapagos AIはまさにAI総合支援サービスです。コンサルティングから大規模開発までを担い、企業の課題に合わせて高い専門性を持ったチームが対応します。AIコンサル会社では解決できない技術支援を、開発会社では描けない業務改善アーキテクトを、AIアーキテクト人材が支援します。
このサービス・事業を立ち上げるに至った経緯を教えてください。
11年間AIの研究開発と実装支援を続ける中で、多くの企業がAIに期待を寄せる一方で、「AIを導入したのに成果が出ない」という現実を数多く見てきました。
その原因は、AIそのものではなく、AIを既存の業務に当てはめようとしていることにあります。本来は、業務や組織、意思決定のあり方を見直した上でAIを活用しなければ、大きな成果にはつながりません。
私たちは、自社へのAI導入や、お客様のマーケティング、セールス、バックオフィスなど幅広い領域での支援を通じて、この課題を実感してきました。だからこそ、単なるAI開発会社ではなく、お客様の経営課題や業務課題と向き合い、AIを経営基盤として定着させるところまで伴走する事業を立ち上げました。
目指しているのは、AIを導入することではなく、企業の生産性や競争力を本質的に高めることです。これから大きく変化する時代の中で、日本企業がAIを武器に成長し続けられるよう支援したい。その想いが、この事業を立ち上げた一番の理由です。
解決する課題とターゲット
貴社のサービスが解決しようとしている課題について教えてください。
私たちが解決したい課題は、「AIを導入すること」が目的になってしまっている企業が非常に多いということです。
本来、AIは売上を伸ばしたい、生産性を高めたい、人材不足を解消したい、競争力を高めたいといった経営課題を解決するための手段であるはずです。しかし実際には、「AIを入れること」や「PoCを実施すること」がゴールになってしまい、期待した成果につながらないケースを数多く見てきました。
私たちは、この考え方そのものを変えたいと考えています。
我々が考えるべきなのは、「AIをどこに入れるか」ではなく、「経営として何を実現したいのか」です。その目的から逆算し、業務プロセスや組織、データ、人の役割まで見直した上でAIを実装することで、初めて大きな成果が生まれます。
そのため、私たちは単一業務の効率化や部分最適ではなく、企業全体を見渡した全体最適を重視しています。マーケティング、セールス、バックオフィスといった部門単位ではなく、それらを横断した業務全体を設計し直すことで、AIが継続的に価値を生み出す状態を目指しています。
AIは導入して終わりではありません。実際に現場へ定着し、社員の意思決定や日々の業務の中で使われ、経営成果として表れるところまで伴走することが重要だと考えています。
私たちが目指しているのは、「AI化」ではなく「経営変革」です。AIを企業の経営基盤として機能させることで、日本企業の生産性と競争力を本質的に高めていく。それが、私たちのサービスが解決しようとしている最大の課題です。
どのような企業がターゲットですか?
主なターゲットは、大手企業やエンタープライズ企業です。
理由は、企業規模が大きくなるほど、部門ごとに業務が最適化され、システムやデータが分断されているケースが多く、AI導入だけでは解決できない複雑な経営課題を抱えているからです。
私たちは、マーケティング、セールス、バックオフィスを中心に支援していますが、あくまで一つひとつの部門を支援することが目的ではありません。それぞれの業務がどのようにつながり、経営成果にどう影響しているのかという全体像を捉えながら、AIを活用した業務変革を進めています。
また、私たちがお客様を選ぶ基準は、業界ではありません。「AIを導入したい企業」ではなく、「経営を変えたい企業」です。
AIを単なる効率化ツールとして考えるのではなく、事業成長や競争力向上のための経営基盤として活用したい。そのような経営層と同じ目線で議論し、構想から実装、定着まで伴走できることが、私たちの強みだと考えています。
だからこそ、私たちは単なるベンダーではなく、お客様とともに経営課題を解決するパートナーとして、大手・エンタープライズ企業を中心にご支援しています。
サービスの特徴と提供プロセス
サービスの特徴・強みを教えてください。
私たちの強みは、大きく3つあります。
1つ目は、11年間にわたるAIの研究開発で培ってきた専門性です。
AIは技術の進化が非常に速い領域ですが、私たちは創業以来、継続して研究開発と実装を繰り返してきました。だからこそ、最新の技術を追いかけるだけではなく、「企業で成果を出すAIとは何か」という視点で最適な技術を選択し、ご提案することができます。
2つ目は、独自のAI開発基盤です。
企業ごとにゼロから開発を始めるのではなく、これまで蓄積してきたナレッジや開発基盤を活用することで、高品質なAIを短期間・低コストで提供できます。PoCで終わることなく、実際の業務で活用されるレベルまでスピーディーに実装できることが大きな強みです。
3つ目は、セキュアな開発設計です。
AI活用が進むほど、情報漏えいやガバナンスへの不安は大きくなります。特に大手・エンタープライズ企業では、セキュリティやコンプライアンスが導入の前提条件です。私たちは、そのような環境でも安心してAIを活用できる設計・開発体制を整えており、機密情報を扱う業務や基幹業務まで見据えたご支援が可能です。
これら3つの強みを組み合わせることで、単にAIを開発・導入するのではなく、お客様の経営課題に対して、最短距離で成果につながるAI活用を実現しています。私たちは、AIの技術力だけではなく、「成果が出るところまで責任を持つ」ことを最も大切にしています。
サービス提供の流れを教えてください(問い合わせ〜提供完了まで)
お問い合わせをいただいた後、まずはお客様が実現したい経営目標や業務課題についてヒアリングを行います。その上で、現状業務を可視化し、AIを適用すべき領域や優先順位を整理します。
次に、BPMNを用いて業務プロセスを構造化し、現状(As-Is)を整理した上で、AI活用後の理想像(To-Be)を設計します。この段階では、コンセプトモックを作成しながら、お客様と実現イメージを具体化していきます。
その後、PoC(概念実証)を実施し、AIの有効性や実現性、ROIを検証します。机上の議論ではなく、実際の業務で成果が見込めることを確認した上で、本格導入のロードマップを策定します。
ロードマップ策定後は、AIシステムの実装や既存システムとの連携を進め、実際の業務へ組み込んでいきます。導入後も運用ルールの整備や教育、利用状況のモニタリングなどを行い、AIが現場に定着し、継続的に成果を生み出せる状態まで伴走します。
私たちは、このプロセスを90日で進めています。各ステップで成果物と次のアクションを明確に定義することで、手戻りを防ぎながら確実に前進することが可能です。
導入実績について教えてください。
大手を中心に、通信、製造、物流、リテールといった領域で導入いただいています。導入実績は1000社以上です。
今後の展望と、検討中の企業へのメッセージ
今後の展望と、サービスを通じて実現したい未来について教えてください。
私たちガラパゴスのミッションは、『プロセスとテクノロジーで、人をよりヒトらしく』です。
この言葉には、高い成果を再現できるプロセスを構築すること、最先端のテクノロジーを誰もが使いやすい形で社会へ届けること、そして人が単純作業から解放され、本来の創造性や意思決定に価値を発揮できる社会を実現したいという想いを込めています。
私たちは、AIによって人の仕事がなくなるとは考えていません。むしろ、AIが人の能力を拡張し、人にしかできない仕事へ時間を使えるようになることが、本当の価値だと考えています。
今後は、AIを一部の業務で活用する時代から、企業全体の経営基盤として活用する時代へ移っていきます。その中で私たちは、単なるAIベンダーではなく、企業の変革をともに推進するパートナーとして、日本企業の生産性と競争力の向上に貢献していきたいと考えています。
サービスを通じて実現したいのは、AIを導入した企業を増やすことではありません。AIを活用して成果を出し続ける企業を増やすことです。その積み重ねが、日本企業全体の競争力を高め、より豊かな社会につながると信じています。
AI導入を検討中の企業担当者の方に向けて、メッセージをお願いします。
AIへの期待が高まる一方で、多くの企業が「導入したものの、思うような成果につながらない」という課題に直面しています。実際、AIを導入しても十分な成果を実感できている企業はまだ少ないという調査結果もあります。
私たちは、その原因はAIの性能ではなく、AIを導入する前の業務やプロセス、そして経営課題の整理にあると考えています。AIはあくまでも手段であり、目的ではありません。
だからこそ、AIを導入する前に、「何を実現したいのか」「どこに本質的な課題があるのか」を整理することが、成功への第一歩です。
もしAI導入に期待を持つ一方で、「何から始めればいいのかわからない」「PoCで止まってしまった」「全社へ展開できない」といった課題を感じているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。
私たちは、AIを開発する会社ではなく、AIを活用して経営成果を生み出す会社です。皆様の経営課題に向き合い、本質的な変革を実現するパートナーとして伴走できればと思っています。
株式会社ガラパゴスの企業概要

| 会社名 | 株式会社ガラパゴス |
|---|---|
| 代表者 | 中平 健太 |
| 所在地 | 東京都港区芝5丁目34番2号 ミタマチテラス4F SENQ田町 |
| 設立 | 2009年 |
| 事業内容 | 業務特化型AI開発・活用支援サービス「Galapagos AI」の運営 |
| サービス名 | Galapagos AI |
| 公式サイト | https://glpgs.com/ |
編集後記
印象に残ったのは、AI導入そのものを目的にしてしまう企業が多いという指摘でした。大黒田氏は、AIで解消したい目的が必ずあるはずだとして、表面的な業務のAI化ではなく、業務整理から仮説出し、POC、ロードマップ策定、実装、定着支援まで一気通貫で伴走する姿勢を語りました。コンサル会社では届かない技術支援と、開発会社では描けない業務改善の設計を、AIアーキテクト人材が結ぶという位置づけは、Galapagos AIならではの輪郭だと言えます。
11年の研究開発と1000社以上の導入実績を背景に、深いDX・全体最適を目指すという同社の考え方は、これからAI活用の本質的な成果を求める企業にとって一つの参考になります。表面的な導入で止まっていないか、自社の目的に立ち返って見直してみてはいかがでしょうか。





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