「研修して終わり」「ツールを入れて終わり」をなくす。業務特化型AIの開発から研修・伴走まで一体提供する「業務AIプロ」を手がける株式会社AIworkerにインタビュー

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生成AIの研修やツール導入は世にあふれる一方で、”研修は受けたが現場が変わらない” “ツールは入れたが誰も使わない”という声は少なくありません。株式会社AIworkerが提供する”業務AIプロ”は、特定業務に特化したAIをつくり、研修で使い方を教え、定着まで回し切るところまでを一体で支援するサービスです。丁寧なヒアリングを行った上で深く伴走し、創業2年で大手企業を含む80社に導入、1人あたり月40時間の業務削減や成約率47%向上といった成果を生んでいます。

今回は、業務AIプロが大切にする”現場に入り込み、成果が残るまで見届ける伴走型”の支援について、株式会社AIworker 代表取締役の杉本卓應氏にお話を伺いました。

杉本卓應氏 プロフィール

代表取締役

東京大学文科二類中退。4年前に登場したChatGPTに衝撃を受けて日頃の業務で使い倒す中で生成AIの可能性に心打たれ、株式会社AIworkerを創業。設立2年で導入企業80社を突破。1人月40時間の工数削減や成約率47%向上の実績を創出する。

“ツールを教えて終わり”ではなく、現場に入り込んで業務が変わるまで伴走するスタイルで、東証プライム上場企業から中小企業まで、様々な業界の生成AI導入・研修・開発を手がける。支援先では”1人あたり月40時間の業務削減” “資料作成時間80%削減” “営業の案件化率20%→60%”など、研修で学んだことが翌日から数字に表れる実践型のプログラムに定評がある。年間1000件を超える企業との対話から得た”現場で本当に使われるAI活用”の知見が強み。著書『そのまま使えるAI×営業』(インプレス、2026年9月刊行予定)。製造業・エネルギー・金融・不動産・ホテル業界など登壇多数。

業務AIプロ

業務AIプロの画面

株式会社AIworkerが提供する”業務AIプロ”は、業務特化型AIエージェント開発サービスです。AIコンサルタントやエンジニアが企業の業務現場に深く入り込み課題の本質を特定した上で、ROIが最大化されるポイントに特化したエージェントを設計・開発・運用まで一貫提供します。Claude Codeをはじめとする最新AI技術を活用し、1〜2ヶ月目から最初の業務自動化を実現します。

目次

サービスの全体像と立ち上げの背景

貴社の事業概要と、今回ご紹介いただくサービスの位置づけを教えてください。

AIworkerは”AIネイティブな人材と組織をつくる”ことを掲げ、①法人向け生成AI研修、②課題分析から戦略・実装・運用定着までの伴走コンサル、③生成AIを核にしたAIエージェント・システムの受託開発、の3つを提供しています。”業務AIプロ”はその中核で、研修・開発・伴走を一体化し、特定業務に特化したAIを”つくって・教えて・回し切る”までを一貫支援するサービスです。

このサービス・事業を立ち上げるに至った経緯を教えてください。

生成AIの研修やツール導入は世にあふれていますが、”研修は受けたが現場が変わらない” “ツールは入れたが誰も使わない”という、導入したのに成果が出ない問題が深刻でした。原因は、ツールの問題ではなく、”自分の業務にどう使えばいいかわからない”という問題が解決されないことにあります。AIworkerは、現場に入り込み、業務フローを一緒に分解し、その会社専用のAI活用法を設計して定着まで見届ける。この”泥臭い伴走”こそが本質的な価値だと考え、業務AIプロを立ち上げました。

解決する課題とターゲット

貴社のサービスが解決しようとしている課題について教えてください。

多くのAI導入支援は”ツールを渡す” “単発の研修をやる”で止まってしまい、肝心の業務にどう組み込むかということだったり、それによって従業員の仕事がどう変わるのかが置き去りにされています。

私たちが本当に向き合っているのは、その奥にある課題です。業務の判断やノウハウが、特定の人の頭の中にしかない、いわゆる属人化・暗黙知化。あの人がいないと回らない、という状態ですね。ここを解決する専門家です。誰かの頭の中にしかない勘どころをAIに移し、会社の資産に変える。見た目だけのDXではなく、まず人と現場の土壌を整えてから技術を根付かせる。この順番を守っているので、さまざま業界での属人性解消に繋げられているのです。

どのような企業がターゲットですか?

年商が2桁億円以上で、生成AIを”本気で業務に効かせたい”と考えている企業です。製造・建設・金融・人材・サービス業など、業種は問いません。特に、人事・人材開発部門、DX推進部門、そして現場の改善に本気で悩んでいる事業部門と相性がいいです。

逆に、”とにかく安く単発研修だけ” “丸投げで成果だけほしい”というご要望には向いていません。私たちのやり方は、現場の方に一緒に手を動かしていただくことが前提だからです。
その分、結果は保証します。

サービスの特徴と提供の流れ

サービスの特徴・強みを教えてください。

いまや、どの会社も”伴走します”と言います。ある大手製造業の役員の方に、こう言われたことがあります。”他社さんもみんな伴走伴走って言うんですよ。伴走のその中身が大事なんですよね。その点御社は違いますね”と。まさにその通りで、私たちが勝負しているのは中身です。強みは4つあります。

①ゼロから設計する。 決まったパッケージは売りません。毎回、その会社の投資対効果から逆算して、必要な打ち手だけを設計します。

②物を売るのではなく、成果に責任を持つ。 顧客の成功そのものに責任を負う考え方です。現場に入り込み、その場で改善を回します。

③つくる力と、人を動かす力を、同じチームが持つ。 AIを開発する技術力と、人を動かす研修・コンサル力。この両方を一つのチームが備えているから、”つくったのに使われない”が起きません。

④仕組みの質まで踏み込む。 ここが特に大手の技術部門に評価されるところで、たとえば作ったAIの品質を担保する仕組みまで整える。ある大手グループの技術責任者の方には、”そこまでやってくれるのは難しい。ぜひ必須にしたい”と言っていただけました。

もう一つ、私たちが繰り返し驚かれるのが”速さ”です。ある大手メーカーの担当者には、初回のデモを見て”もう他社で同じことをやられてるのかというくらい理解が速い”と言われました。製造・食品・金融・海運・外食……と業種を横断してきた場数があるから、御社の業務の勘どころを、初回から”動くもの”にして持っていける。この積み重ねそのものが、私たちの武器です。

サービス提供の流れを教えてください(問い合わせ〜提供完了まで)

①お問い合わせ・初回ヒアリング(業務課題と規模を把握)、
②業務棚卸しとROI試算(対象人数×削減時間で価値を算出)、
③ゼロベースで提案・設計、
④AI開発と並行して研修で現場の操作・活用力を育成、
⑤伴走フェーズで定着支援・改善を継続、という流れです。
お問い合わせから着手まで概ね数週間から、伴走は月次で継続します。顧客側は現場メンバーが一緒に手を動かす前提で進めます。

料金体系について、公開できる範囲で教えてください。

業務内容・規模・課題に応じて、投資対効果から一件ずつ算出します。ですので一律の価格は設けていません。研修・開発・伴走それぞれの工数を積み上げ、生まれる価値(削減時間・創出価値)に見合う形でご提案しています。安さではなく、投資に見合うだけの成果で選んでいただきたいと考えています。

導入事例と実績

印象に残っている導入事例を教えてください。

一つ目は、不動産関連企業の人事部門(約6名)です。導入前は、採用・評価・人材開発の業務が特定の担当者に属人化し、ノウハウが個人の頭の中に留まっていました。生成AIへの関心はあったものの、研修を受けても日常業務に落とし込めず形骸化しがちでした。そこで単発研修で終わらせず、人事業務のフローを一緒に棚卸しし、その部門専用のAI活用を設計。現場に入り込み、実際の業務に組み込みながら定着まで伴走しました。その結果、属人化していた人事ノウハウをAIに移し、組織として再現可能な状態になり、投資対効果はROI約550%に達しました。

二つ目は、BtoB営業組織です。導入前は、提案資料の作成に多くの時間が割かれ、案件化や成約のばらつきが大きい状態でした。AIを使いたくても”何にどう使えば成果が出るか”が定まっていませんでした。営業特化型AIの開発に加え、研修で現場の活用力を育成し、伴走で運用を回し切る一体支援を実施。その結果、資料作成時間を80%削減し、案件化率は20%から60%、成約率は47%向上し、成果が個人スキルに依存しない仕組みへ転換しました。

導入実績について教えてください。

設立2年で大手企業を多数含む80社を突破し、その後も業種を越えて広がり続けています。特徴的なのは、東証プライム上場の大手企業が多いことです。製造・食品・自動車部品・金融・総合商社・通信インフラ・グローバル海運・外食・医療機器・社会福祉――と、業界を横断してお付き合いいただいています。”AIを本気で業務に効かせたい”という大手ほど、単発の研修やツール導入では物足りず、開発から定着まで一体で回す私たちのやり方を選んでくださる。そういう手応えがあります。

成果としても、平均でROI約400%。投じた費用の4倍が、削減できた時間やコストとして返ってくる計算です。1人あたり月40時間の削減というのは、ひと月にまるまる一週間分、社員が本来やるべき仕事に時間を取り戻せるということ。営業の現場では、資料づくりの時間が80%減り、案件化率は20%から60%へ、成約率は47%向上しました。これは”一部のできる人だけが速い”状態から、チーム全員が同じ成果を出せる仕組みに変わったことを意味します。

数字そのものより、私たちが誇りに思っているのは、それが”個人の頑張り”ではなく”組織の資産”として残っていることです。担当者が異動しても、新しく入った人でも、同じようにAIを使いこなせる。そこまで届けきるのが、私たちの仕事だと考えています。

今後の展望と担当者へのメッセージ

今後の展望と、サービスを通じて実現したい未来について教えてください。

AIが知性を当たり前のものにしていく時代に、”AIを入れたのに成果が出ない”をこの国からなくしたい。どの企業も、自社専用のAIを当たり前に使いこなしている。そんな状態をつくることが目標です。研修・開発・伴走を束ねた”AIネイティブ化”の型を確立し、現場の暗黙知をAIの資産に変える支援を、業種を越えて広げていきます。

AI導入を検討中の企業担当者の方に向けて、メッセージをお願いします。

ツールを入れること自体が目的化すると、ほぼ必ず形骸化します。大事なのは”6ヶ月後、自社に何が残るか”から逆算することです。そして、いきなり全社展開ではなく、一つの業務で確実に成果を出し、現場が”これは使える”と実感する成功体験から始めることです。AIは魔法ではなく、現場と一緒に育てるものです。

現場に成果が残るまで、伴走にこだわる理由

生成AIの導入支援は今や数えきれないほどありますが、私たちが最も問題だと感じているのは、業界全体が”ツールを入れること” “研修をやること”をゴールにしてしまっていることです。本当のゴールは、その先にある”現場が変わり、成果が残ること”のはずです。

AIworkerがあえて手間のかかる伴走型にこだわるのは、ここに理由があります。研修して終わり、ツールを納品して終わり、という関わり方は綺麗ですが、現場には何も残らないことが多い。逆に、現場に入り込んで業務を一緒に分解し、その会社専用のAIを設計し、人が使えるようになるまで見届ける。この”面倒くさい”プロセスこそが、本当に成果を生む唯一の道だと考えています。

もう一つ大切にしているのが、順序です。いきなり技術を入れても、現場の信頼と納得がなければ根付きません。まず人と現場の土壌を整え、その上でAIを根付かせる。という意味では、私たちが提供しているのはAIツールではなく、AIで成果が出る組織への変化そのものを作り上げることだと考えています。

私たちはいま、誰もが知る大手企業で、役員から管理職、そして現場までを巻き込んだAIの全社浸透を支援しています。その現場で痛感しているのが、”AIは導入した瞬間がゴールではなく、むしろそこがスタートだ”という事実です。

多くの企業で起きているのは、”ツールは入れた。研修もやった。でも、使える一部の人が勝手に使っているだけ”という状態です。月間の利用率は2〜3割で頭打ちになり、現場は元の仕事のやり方に戻っていく。プロンプトの研修を一度やった程度では、利用率は伸びません。これは個人の能力の問題ではなく、AI活用を”個人の裏技”のまま放置し、”標準業務”として設計し直していないことが原因です。

私たちが向き合っているのは、まさにこの”導入と浸透のあいだに空いた断絶”です。①経営トップ・役員自身がまず使い、”全社で進めるもの”だという旗を立てる。②業務フローを棚卸しして、どこにAIを組み込むかを決め、現場のユースケースとして標準化する。③成功事例を共有し、管理職を巻き込み、評価・育成の仕組みにまで接続する。ここまでやって初めて、利用率も成果も伸び始めます。実際、先進企業はこの設計に踏み込むことで、利用率を半年で大きく引き上げ、年間の業務削減を数字で出し始めています。

こういった、現場が本当に変わり、半年後・一年後に会社へ残るAIを前提にした働き方そのものを、全ての企業が作り上げるべきです。だからこそ私たちは、研修・開発・伴走を切り離さず、現場の一番近くで一緒に手を動かし続けます。

これから生成AIに取り組む企業の皆さまには、ぜひ”半年後、自社に何が残っているか”という問いから逆算して始めていただきたいです。AIは決して魔法ではなく、現場と一緒に育てていくもの。ちゃんとやれば必ず結果が出る心強い仕事のパートナーです。その活用を支援する、現場の一番近くに立ち続ける伴走者として、私たちを選んでいただければとても嬉しいです。

株式会社AIworkerの企業概要

株式会社AIworker
会社名 株式会社AIworker
代表者 杉本卓應
所在地 東京都港区新橋5-23-5
設立 2024
事業内容 東大発ベンチャーとして生成AI研修・コンサルティング・受託開発を提供し50社超に導入済みの企業。
サービス名 業務AIプロ(業務特化型AI開発+研修+伴走パートナーシップ)
公式サイト https://ai-worker.net

編集後記

杉本氏の話で一貫していたのは、”ツールを入れること” “研修をやること”を業界全体がゴールにしてしまっている、という問題意識でした。研修して終わり、納品して終わりでは現場に何も残らない。だからこそ業務フローを一緒に棚卸しし、その会社専用のAIを設計し、人が使えるようになるまで見届ける。この現場に成果が残るまで伴走する姿勢が、AIworkerの支援の特徴だと受け取りました。利用率が2〜3割で頭打ちになるのは個人の能力ではなく、AI活用を個人の裏技のまま放置し標準業務として設計し直していないからだ、という指摘も具体的でした。

不動産関連企業の人事部門でのROI約550%、BtoB営業組織での資料作成時間80%削減・案件化率20%から60%といった数字は、いずれも開発・研修・伴走を一体で回した結果として語られていました。AI導入を検討する担当者の方は、”6ヶ月後、自社に何が残るか”から逆算し、まず一つの業務で成功体験をつくるという順序を、自社の状況に当てはめて考えてみてはいかがでしょうか。

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発行:一般社団法人日本AI導入支援協会(J-AIX)

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AI JOURNAL編集部は、一般社団法人日本AI導入支援協会が運営する、AI活用に挑戦するビジネスパーソンを応援するメディアチームです。編集部の運営体制・編集方針はこちら

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