G検定とは?難易度・合格率の推移と勉強法、申し込みから合格までを解説

G検定とは?難易度・合格率の推移と勉強法
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G検定(ジェネラリスト検定)は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AI・ディープラーニングの活用リテラシーを認定する検定試験です。累計受験者数は210,520名、累計合格者数は148,885名(2026年第3回終了時点)にのぼり、AI系の民間資格では国内最大級の規模を持ちます。企業の昇格要件や全社教育に採用される例も多く、「AIの知識を体系的に証明したい」と考えたとき、最初に名前が挙がる定番資格です。

この記事では、G検定の試験概要、難易度と合格率の推移、出題範囲、効率的な勉強法、申し込みから合格までの流れを、JDLA公式の情報にもとづいて解説します。

目次

G検定とは?試験の概要

G検定(一般社団法人日本ディープラーニング協会)

G検定の「G」はジェネラリスト(Generalist)の頭文字で、AIを自ら実装するエンジニアではなく、AI・ディープラーニングを事業に活用する側の人材に向けた検定です。技術の仕組みだけでなく、法律や倫理まで含めて「AIを正しく事業に活かす知識」を問う設計になっています。

項目 内容
運営 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
受験料 一般 13,200円/学生 5,500円(各税込)
受験形式 オンライン試験(100分・145問程度)または会場試験(120分・145問程度)、多肢選択式
開催頻度 年6回(うち会場試験は年3回)。日程は公式サイトに掲載
受験資格 制限なし(誰でも受験可能)
合格基準 非公開(公式FAQに「合格ラインおよび得点は開示していない」と明記)

受験資格の制限はなく、学生から社会人まで誰でも受験できます。試験はオンラインなら自宅から受験でき、2025年からは全国の試験会場で受けられる会場試験(CBT方式)も加わりました。なお試験時間と問題数は2026年第1回から「オンライン100分・145問程度」に変更されており、古い解説記事にある「120分・160問」とは異なるため注意してください。

割引制度も充実しています。再受験は前回受験日から2年以内なら半額(一般6,600円)、JDLA監修のAIリテラシー講座「AI For Everyone」(Coursera提供・有料)の修了者は2年以内なら30%引き(一般9,240円)で受験できます。

G検定の難易度と合格率の推移

G検定の合格率は、直近の実績で約76〜82%で推移しています。JDLAの結果発表リリースにもとづく直近5回の数字は次のとおりです。

試験回 受験者数 合格者数 合格率
2025年 第5回 7,924名 6,051名 76.36%
2025年 第6回 10,903名 8,365名 76.72%
2026年 第1回 8,529名 6,718名 78.77%
2026年 第2回 12,027名 9,265名 77.04%
2026年 第3回 8,305名 6,843名 82.40%

合格率8割前後と聞くと簡単そうに見えますが、油断は禁物です。100分で145問程度、つまり1問あたり40秒少々で解き続けるスピードが求められ、出題範囲も技術・法律・倫理と広いため、無対策で受かる試験ではありません。受験者の多くが対策をしたうえでこの合格率である、と捉えるのが実態に近い理解です。

また、2026年からの会場試験はオンライン試験より合格率が低い傾向が出ています(2026年第3回: オンライン85.02%に対し会場70.29%)。合格基準と配点は非公開ですが、受験後には分野別の得点率がメールで通知されるため、不合格だった場合も弱点分野を特定して再挑戦できます。

受験者層も参考になります。JDLAが公表する2026年第3回の合格者分布では、20代が36.29%、30代が27.31%と若手・中堅が中心で、職種別では情報システム・システム企画(21.53%)に次いで営業・販売(15.02%)、研究・開発(13.06%)、企画・マーケティング(8.59%)と続きます。エンジニア以外のビジネス職の合格者が多数を占めており、「技術職でないと厳しい試験」ではないことが数字からも読み取れます。

G検定の出題範囲(シラバス)

現行のシラバスは2024年に改訂されたもので、生成AI関連の項目が追加されています。大項目は次の10項目です。

  • 人工知能とは
  • 人工知能をめぐる動向
  • 機械学習の概要
  • ディープラーニングの概要
  • ディープラーニングの要素技術
  • ディープラーニングの応用例(画像認識・自然言語処理・生成AIなど)
  • AIの社会実装に向けて
  • AIに必要な数理・統計知識
  • AIに関する法律と契約(個人情報保護法・著作権法など)
  • AI倫理・AIガバナンス

特徴は、技術分野に加えて法律・倫理の2項目が独立して置かれている点です。法律分野では個人情報保護法、著作権法(AI生成物の扱いと30条の4を含む)、特許法、不正競争防止法、独占禁止法からGDPRまでが範囲に入り、AI開発委託契約(PoC・精度保証・NDAなど)も扱います。倫理分野はアルゴリズムバイアス、ディープフェイク、説明可能性、モデル汚染などのセキュリティ、AIガバナンスといった論点で、AIを業務で使ううえで避けて通れないリスクの全体像を体系的に学べます。合格までの勉強がそのまま実務のリスク管理に役立つ構成で、最新のシラバスPDFは公式サイトからダウンロードできます。

G検定の勉強法

G検定の学習時間について、JDLAは公式の目安を公表していません。前提知識によって必要な時間は大きく変わるため、次の流れで自分の現在地から逆算するのが確実です。

まず、公式テキストを軸にインプットします。JDLA監修の『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版』(翔泳社、税込3,080円)が2024年改訂シラバスに対応しており、これ1冊で出題範囲を一通りカバーできます。読み進める順番は、得点源にしやすい技術分野の基礎から固め、法律・倫理は条文の暗記ではなく「何が問題になるか」の構造で理解するのがおすすめです。

次に、公式サイトで公開されている例題20問で出題形式を確認します。過去の実問題からの抜粋なので、本番のレベル感と問い方を早い段階で体感しておくと、テキストの読み方も変わります。市販の問題集を1冊追加して演習量を増やすのも定番の進め方です(JDLA公式の問題集は存在しないため、書店で最新シラバス対応のものを選んでください)。

最後に、時間配分の練習です。前述のとおり1問あたり40秒程度しかないため、模擬演習では「わからない問題を即座に飛ばして戻る」訓練をしておくと本番で効きます。なお、まったくの初学者であれば、JDLA監修の「AI For Everyone」(Coursera提供、約5時間のビデオ講座+確認テスト)から入る方法もあります。2025年8月に無料聴講コースは廃止され現在は有料ですが、修了すると受験料の30%割引を受けられるため、講座費用の一部は割引で回収できます。

申し込みから合格までの流れ

G検定はチケット制です。まず公式の受験サイトで受験チケットを購入し(有効期限は購入から1年)、期限内に希望の試験回を予約します。オンライン試験はJDLAの受験サイト、会場試験はCBT-Solutionsのサイトから予約する仕組みで、団体申込の制度もあります。

試験はオンラインの場合自宅のPCで受験し、結果は後日通知されます。合格証はPDF形式で受験サイトのマイページからダウンロードでき、合格通知後1か月を目途に、国際標準規格(1EdTech)準拠のデジタル証明であるオープンバッジが授与されます。合否通知メールでは名刺に使える合格認証ロゴ(「JDLA G検定 2026 #2 合格者」のような年号付き表記)の受け取り方法も案内され、合格者はデジタルリテラシー協議会の「DX推進パスポート」バッジも申請できます。資格の有効期限や更新制度の定めは公式サイトに記載されておらず、一度合格すれば履歴書や職務経歴書に書き続けられる資格として扱われています。最新の試験日程と申込期間は公式サイトで確認してください。

受験当日の環境と注意点(オンライン試験)

オンライン試験はWindowsまたはmacOSのPCで、Chrome・Edge・Safari・Firefoxの最新ブラウザから受験します。スマートフォンやタブレットは推奨環境外です。受験前に、本番と同じ画面のチュートリアルで動作確認をしておくことが公式に求められています。

当日もっとも注意すべきはタイマーの仕様です。試験開始後はいかなる場合もタイマーは止まらず、一時停止はできません。100分が経過すると自動で試験終了になります。画面がフリーズした場合も時間は進み続けるため、慌てずにページの再読み込み、ブラウザの再起動、マイページへの再ログインの順で復帰すれば続きから再開できます。回線の安定した環境と、試験に集中できる場所を確保しておきましょう。推奨環境を満たせば海外からの受験も可能です(試験開始時間は日本時間)。

G検定を取るメリットと向いている人

G検定の最大の価値は、AIの知識を「体系的に持っている」ことを国内で最も知名度の高いAI資格で証明できる点です。DX推進部門への異動や転職時のアピールに使えるほか、社内のAIプロジェクトで技術者と対話するための共通言語が身につきます。JDLA公式の受験推奨企業としてはGMOメディア(合格者に手当を支給)、大塚商会(受験費用を支給)、中外製薬(グループ全社員が対象・費用は会社負担)などが公開されており、企業の人材育成投資の対象になっている資格だとわかります。

合格後の特典も見逃せません。合格者はG検定・E資格の合格者だけが参加できる日本最大級のAIコミュニティ「CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)」(メンバー9万人超)に参加でき、勉強会や技術報告会、Kaggleコンペ、地域別の交流会など、合格後も学び続けられる場が用意されています。

一方で、G検定は知識を問う試験であり、実装力や業務での活用力を直接証明するものではありません。AIエンジニアを目指すなら上位のE資格、生成AIに絞った入門なら生成AIパスポート、業務でAIを使いこなす実務力を示したいならAI人材検定など、目的によって適した資格は変わります。主要なAI資格の比較は「AI資格・AI検定のおすすめ10種比較」で解説しています。

G検定に関するよくある質問

Q. G検定の合格率はどのくらいですか?

直近の実績では約76〜82%で推移しています(2026年第3回は82.40%)。ただし100分で145問程度を解くスピードと、技術・法律・倫理にまたがる広い出題範囲への対策が前提の数字です。

Q. 文系・プログラミング未経験でも合格できますか?

できます。G検定はコードを書く試験ではなく、多肢選択式の知識試験です。数理・統計の項目はありますが、公式テキストで扱われる範囲が基準になるため、文系出身の合格者も多くいます。

Q. 勉強時間はどのくらい必要ですか?

JDLAは公式の学習時間目安を公表していません。前提知識によって大きく変わるため、公式テキストと公開されている例題20問を見て、自分の現在地から逆算するのが確実です。

Q. G検定とE資格の違いは何ですか?

G検定はAIを活用する側(ジェネラリスト)向けの知識試験、E資格はディープラーニングを実装するエンジニア向けの試験です。E資格はJDLA認定プログラムの修了が受験要件で、難易度も費用も大きく上がります。

Q. G検定に有効期限はありますか?

公式サイトに有効期限や更新制度の定めは記載されていません。なお受験チケットの有効期限(購入から1年)は資格の期限とは別物なので混同しないようにしてください。

Q. 業務での活用力も証明したい場合はどうすればよいですか?

G検定は知識の証明に強い一方、業務でAIを使いこなす実務力の証明には、活用力に重心を置いた検定を組み合わせる方法があります。たとえばAI人材検定は、業務でのAI活用力を3つの級で認定するオンライン検定で、G検定で固めた知識を実務力の証明につなげる次のステップとして併用できます。

まとめ

G検定は、受験資格なし・オンライン受験可・合格率8割前後と挑戦しやすい一方、AIの技術から法律・倫理までを体系的に問う、知識証明としては国内で最も通用度の高いAI資格です。公式テキストと例題を軸に、時間配分の練習まで含めて対策すれば、文系・未経験からでも十分合格を狙えます。受験料や日程の最新情報は、必ずJDLA公式サイトで確認してください。

G検定以外の選択肢も含めて検討したい場合は「AI資格・AI検定のおすすめ10種比較」が参考になります。また、知識に加えて業務でのAI活用力を履歴書に書ける形で証明したい人には、オンラインで受験できるAI人材検定という選択肢もあります。自分の目的に合った資格で、AIスキルの証明を始めてみてください。

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発行:一般社団法人 日本AI導入支援協会(J-AIX)

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